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給付金申請の混乱に思うこと

2020年05月29日 スタッフブログ 平川 開発 

平川です。
 
緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ予断を許さない状況が続きますね。
 
 
さて、給付金はもう振り込まれたでしょうか。
オンライン申請を巡る混乱についてのニュースをよく耳にします。
状況によっては郵送申請よりも遅くなることもあるそうで、オンライン申請の受付を
中止する自治体も出てきているとのことです。
 
 
なぜオンラインなのに遅れてしまうのでしょうか。
以下URLの記事が詳しいので紹介します。
 
 
10万円給付の申請巡り「不具合の場所は明白」四條畷市長が訴え
https://news.livedoor.com/article/detail/18284821/
 
 
かいつまんで解釈するとこんな感じでしょうか。
 
 
まず、オンライン申請は以下のような流れのようです。
 
・希望者は政府運営のオンラインサービス「マイナポータル」にアクセスして申請
 ↓
・自治体はマイナポータルから申請情報を取得、住民基本台帳と照合して申請者を特定
 ↓
・特定できた申請者の指定口座に給付金を振込
 
 
その中で、こんな問題が発生しているとか。
 
・マイナポータルに入力ミスのチェックがない
・しかも同じ人が何度でも入力できる
・この不確実な情報と住民基本台帳のデータを照合する必要がある
・申請内容に不備がある人に再申請の依頼を電話や郵送で連絡しなければならない
 
 
それに対して、郵送での申請書は住民基本台帳を基に作成されており、照合が簡単らしいです。
自治体は住民基本台帳のデータを使用して給付金の振込が行われたかを管理しているみたいですね。
オンライン申請で起こる問題の原因は「マイナポータルと住民基本台帳が連動していない」ために、
アナログの作業が増えてしまうことにあるようです。
 
 
 
とまあ、このような感じで自治体や申請者の間で混乱が起きているようです。
一刻も早く支援が必要な人がいる状況での判断ですので、想定される問題を確認する
時間がなかったのでしょうかね。ともかく、現場で対応される方々には計り知れない
苦労があるかと思います。
 
 
我々システム開発に携わる人間としては、見過ごせない要素ばかりです。
システムの提供はお客様の業務効率化に繋がらなければなりません。
問題点の確認を怠ると、せっかく費用をかけて構築した仕組みが台無しになっていまいます。
「使わない」という判断をしなければならない場面もあるかと思います。
 
 
いろいろと考えさせられるニュースでした。