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ハンディターミナル導入についての注意点

2022年07月29日 スタッフブログ 営業 角井 

先日、美理容関連商品の卸売業のお客様より、ご相談を頂きました。

現状、営業さんが数名、受注した商品を納品伝票に手書きし、
商品を倉庫からピッキング後、伝票と商品を発送、配達し、
伝票控えを事務方へ回し、システムへ売上登録されているということでした。

ご相談内容は、手書きの伝票で、文字が読めないケースや、
お客様へのイメージ的な問題で、システムから発行した伝票を
添付し送りたいとの内容です。

お客様より、ハンディターミナルを使用し、受注品をスキャンし、
システムへ取込し、自動で納品書が出力できないか?とのご相談でした。

一見、技術的には問題無さそうに感じるところですが、ハンディターミナルを
運用するにあたり、いくつか必須条件が発生します。

1)販売対象の全商品にJANコード又は、識別可能なバーコード、
  QRコードが添付されているか?  添付されていなくても、
バーコード表的なものでスキャン操作が可能か?

2)システム上の商品マスタは、このバーコード単位にて一意にて
 商品登録されているか?

今回のお客様の場合・・・

1)について・・・
倉庫の商品はJANコード添付されており、スキャン可能。しかしながら
取り寄せ商品については、必ずしもバーコードが添付されているわけではない
→倉庫の商品と、取り寄せ品が同時に受注された場合、倉庫の商品をスキャンし
  伝票作成後、新たに取り寄せ品を、システムへ手入力にて追加する必要がある
  運用上、かえって不便になる

2)について・・・
現状システムに登録されている商品マスタはJAN単位ではなく、商品の色の識別はない。
JANは色別となっており、商品マスタを全件、JAN単位にて再作成する必要がある。
また、単価登録も再設定が必要

上記をご説明し、ハンディでの解決は難しいため、営業さんがご自身で
伝票入力をされる環境を整備した方が効率化になるというご提案となりました。

ハンディターミナルは、場合によっては非常に効率化に有効か機器ですが、
いくつか条件が存在するというお話しでした。