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バグ(bug)の語源は本当に虫だったのか?

2026年03月09日 スタッフブログ 至田 開発 

IT業界で日常的に使われる「バグ」という言葉。
プログラムに不具合があると「バグった」「バグが出た」と言いますが、
この「バグ」という言葉、実は 本当に虫が原因だった という有名なエピソードがあります。
ただし、話は少し奥深くて、単純に「虫が語源です!」と言い切れるものでもありません。
今回は、その背景をブログ風にわかりやすくまとめてみます。

― 1947年、Mark II に潜んでいた「本物の虫」

1947年、ハーバード大学で稼働していたコンピュータ Mark II が突然故障しました。
調査にあたった技術者たちは、リレーの隙間に挟まっていた 一匹の蛾を発見します。
そのときのログには、こう記録されました。
「First actual case of bug being found.」
(バグが実際に見つかった最初のケース)

このログには、蛾がテープに貼り付けられており、
まさに「バグ(虫)」が原因でコンピュータが止まったことが示されています。
このエピソードが広まり、
「バグ=不具合」という言葉の象徴的な出来事として語り継がれるようになりました。

― しかし、バグという言葉自体はもっと古い

ここで面白いのは、「bug」という言葉はこの事件より前から存在していた という点です。
19世紀の機械工学や電気工学の世界では、
「機械の不調」や「原因不明のトラブル」を bug と呼ぶことがすでにありました。
つまり、
・「bug」 という言葉は昔から「不具合」を意味していた
・そこに「本物の虫が原因の故障」という象徴的な事件が起きた
という二つの歴史が重なって、現在の意味が強く定着したわけです。

― なぜ虫が「不具合」を意味するようになったのか

諸説ありますが、よく語られるのは以下のような背景です。
・初期の機械は精密で、小さな虫が入り込むだけで動作が狂う
・そのため、虫(bug)は「機械の敵」として象徴的に扱われた
・そこから「原因不明の不調=bug」という比喩が生まれた
Mark II の蛾事件は、この比喩を“現実の虫”が体現した瞬間だったと言えるでしょう。

― まとめ

・1947年、Mark II の故障原因として本物の蛾が見つかった
・そのログが「バグ」という言葉の象徴的なエピソードとして有名に
・ただし 「bug=不具合」という使い方は、それ以前から工学の世界に存在していた
・虫は古くから「機械の不調の象徴」として扱われていた

「バグ」という言葉は、単なる技術用語ではなく、
人類が機械と向き合ってきた歴史そのものを映し出しています。
たった一匹の蛾が残したログが、今もなおIT文化の一部として語り継がれているのは、
技術の進歩がいつも「人間の物語」とともにあることを思い出させてくれます。