スタッフブログ

もったいない

2011年11月19日 スタッフブログ 角井 開発 

ごく「まれ」ではありますが、現実としてある話です。

「システムを導入したものの、何年経っても、本稼動していないケース」

本当に、もったいない話です。

1)導入したものの、忙しいので使えない

はっきり言ってしまえば、その忙しいのを少しでも緩和するために入れた
システムなのです。

慣れるまでの間だけの辛抱なんです。

納品させていただき、操作のご指導のスケジュールの日程を決めます。
訪問前の確認のご連絡を入れると、
「今、忙しくて、ちょっと延ばしてもらいたい」とのこと。
このやりとりが何回か続いた後、

「もうすぐ決算なので、それが落ち着いたら、こちらから連絡するよ」

この、「こちらから連絡するよ」と言われますと、次回、弊社から
連絡するのに躊躇します。
まるで煽ってるかのような感覚になり、連絡しづらくなります。

もちろん放置はしませんが、連絡待ちになってしまうので、連絡頻度は減ってしまいます。
営業からもフォローの連絡をしたりしますが、まず、こうなると、本稼動までの道のりは、
遠くなってしまいます。

導入初期には確かに、お客様にお願いすることが多少なりあります。
操作を覚えていただくこと、各種マスタの登録など、少々手がかかることもあります。
しかしながら、これを乗り越えてしまえば、無駄な残業が減ったり、今まで大変だった
集計作業なども楽にできるようになるのです。

2)社内意思の統一ができていない場合

例えば、せっかくシステム化するのだから、全業務、全部署対象に一斉に改革しよう!!と、意気込みはするものの、かえって複雑になり、使いこなせないケース。

弊社の営業段階で、提案する内容については、なんでもかんでもシステム化すれば
すんごい効率化になり、売上も大幅アップなんですよ~っという夢のような過剰な提案は
しません。

なぜなら場合にもよりますが、大きく複雑にしてしまったせいで、
かえって使いづらくなるケースもあるからです。

この点については弊社も細心の注意をはらい、最善の提案をしているつもりであっても、
お客様から「いや、どーしても、こう作ってくれ」とおっしゃられると、データの不整合が
ない限り、そう作らざるを得ないこともあります。

「ん~、そのように作ってしまうと、他部署にも余計な項目の入力が発生したり、
こんな使い方になるので現場の方が覚えるのは大変かもしれません。使用頻度から
考えて、最初はもっと簡単に作っておいて、後から、考えてもよいのでは?」

などと話はするのですが、
「いや、どうせやるなら最初からの方が良いし、やらせるから大丈夫!!」
などとお話をされると、こちらも断れません。

もちろんっ、再三、注意は促しますが。。。

そして納品し、実際に使われる方々、皆様に操作のご指導をさせていただき、
試験運用をお願いし、しばらくして連絡すると、「みんな使わないんだよね」
ということになってしまい、結局、売上、入金、仕入、支払、請求書しか使っていない
ような状況になってたり。。。

せっかく、設計部署や製造部署向けの生産管理や、受注管理、指示書や日報、
工程管理や、それに絡む在庫引当や引落し、売上連携処理など、盛りだくさんなのに、
面倒くさいし操作が覚えられないという事態が発生してました。

何より、「せっかく作ったのに・・・」 かなり悲しいです。。。

そんなことなら、初めはコストを抑えて、売上、仕入管理だけ行なえばいいんですよね。

あくまでも、「まれ」なケースですが、、、、、でも実際あります。

反対に、社内の意思統一がきちんとできていて、担当部署のキーマンが常に
打合せに参加してくださり、社内間での意思疎通もきちんととれていて、一度に、
2)のような業務をシステム化されて、とても重宝していただいているお客様も、
たっくさんいらっしゃいます。

上記どちらのケースにしても、社内の状況をよく踏まえて、社内でよく打合せを
していただき、導入からの2~3ヶ月を乗り越えてしまえば、とても、楽ができる、
メリットたくさんの運用が待っているのです。。。

弊社も日々勉強ですが、なるべく、このような事態は引き起こさないように、
ご協力していきます。

先々長いお付き合いをさせていただきたく思います。