2026年05月12日 スタッフブログ 平川 開発
Windows 11でプリンター設定を確認していると、「オフラインでプリンターを使用する」という項目が見当たらないことがあります。従来のWindowsでは一般的な項目だったため、違和感を覚える場面も多いはずです。
結論から言うと、この機能は完全に廃止されたわけではありません。ただし、Windows 11では表示場所や条件が変わっており、通常の操作では見つからないケースがあります。
本記事では、実際に遭遇した状況と、その解決に至るまでの経緯をまとめます。
今回の環境では、以下のような状態でした。
・「プリントキューを開く」から操作しても該当項目が表示されない
・「プリンター」メニューにも項目が存在しない
・従来の画面に切り替えようとしても新しい設定画面に戻される
つまり、どこを探しても「オフラインでプリンターを使用する」が見つからない状況でした。
この現象は不具合ではなく、Windows 11の仕様変更によるものです。
Windows 11では印刷まわりの仕組みが刷新されており、新しい設定画面やドライバ方式では一部の操作項目が表示されなくなることがあります。特に、モダンな印刷方式やドライバ(IPPやWSDなど)を使用している場合、プリンターの状態はシステム側で自動管理されるため、手動でオフラインに切り替える機能がUIから省略されることがあります。
そのため、環境によってはこの項目自体が表示されません。
今回のケースでは、単純に対象プリンターから設定を辿るだけでは目的のメニューに到達できませんでした。ポイントは「別のプリンターを経由して旧画面を開くこと」です。
実際の手順は以下の通りです。
1. 「設定」を開く
2. 「Bluetoothとデバイス」から「プリンターとスキャナー」を開く
3. 一覧から別のプリンター(今回の例では「OKI MICROLINE 8480SU2-R」)を選択
4. そのプリンターの画面に表示される「その他のデバイスとプリンターの設定」をクリック
5. 従来の「デバイスとプリンター」画面が開く
6. そこから目的のプリンター(例:LBP841C)をダブルクリックしてプリントキューを表示
7. 上部メニューの「プリンター」から「オフラインでプリンターを使用する」を選択
この手順で、目的の設定にたどり着くことができました。
今回の問題の分かりにくさは、いくつかの要因が重なっている点にあります。
対象プリンター(LBP841C)からは旧画面への導線が表示されない一方で、別のプリンター(OKI側)からは表示されるという状態でした。また、そのリンクから開いたのは従来のコントロールパネルそのものではなく、「従来のデバイスとプリンター」画面です。
その結果、「設定を変更したいプリンターとは別のプリンターを起点に操作する必要がある」という分かりにくい状況が発生していました。
はっきりとした公式説明はありませんが、挙動の違いは主にプリンタードライバの種類や接続方式に起因していると考えられます。
Windows 11では新しい印刷モデルへの移行が進んでおり、デバイスごとに使用しているドライバや管理方法が異なります。そのため、同じ環境内でもプリンターごとに表示される設定項目や導線が変わることがあります。
結果として、あるプリンターでは旧UIへのリンクが表示され、別のプリンターでは表示されないという差が生まれます。
今回の方法は有効ですが、いくつか注意点もあります。
・旧UIは将来的に廃止される可能性がある
・Windows Updateにより挙動が変わる可能性がある
・プリンタードライバによっては、この方法でも項目が存在しない場合がある
このため、恒久的な解決手段というよりは、現時点で利用可能な回避策と捉えておくのが適切です。
Windows 11では「オフラインでプリンターを使用する」機能が見つからないことがありますが、機能自体は残っています。ただし、新しい設定画面からはアクセスできない場合があります。
今回のように、別のプリンター経由で「その他のデバイスとプリンターの設定」を開き、「従来のデバイスとプリンター」画面から操作することで、従来の設定項目にアクセスできます。
同様の状況で困っている場合は、この手順を試してみてください。